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震災で崩落相次いだ「つり天井」の耐震実験

2012年6月15日 2:52
震災で崩落相次いだ「つり天井」の耐震実験

 東日本大震災で各地で崩落が相次いだつり型の天井について、建設会社大手「鹿島建設」が14日、東京・調布市で、大地震の揺れを再現した実験を行った。

 つり天井はボルトでボードをつるしたもので、全国の公共施設などで広く使用されているが、震災では2000か所以上で崩落が起き、5人が死亡している。

 原因などを調査していた鹿島建設は14日、震度6弱の地震を再現した公開実験を行った。耐震補強をしていないつり天井は壁に衝突するなどして崩落したが、耐震補強をした天井では大きな破損は見られなかった。

 つり天井をめぐっては、現在、明確な耐震基準がない状態で、国交省は耐震補強の規制も視野に検討を進めている。