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公取委、JASRACへの排除命令取り消し

2012年6月15日 1:00
公取委、JASRACへの排除命令取り消し

 公正取引委員会は14日、JASRAC(=日本音楽著作権協会)に対して出されていた排除措置命令を取り消す審決を出したと発表した。

 これは、テレビなどで使用される音楽の著作権を管理するJASRACが09年、新規参入を不当に妨害したとして独占禁止法違反に問われた問題。排除措置命令を受けたことをJASRACが不服としていた審判で、公正取引委員会は、排除措置命令を取り消す審決を12日付で出したと発表した。

 JASRACは、テレビ局などに対して、音楽の使用回数にかかわらず、事業収入の一定比率を徴収する契約を結んでいる。この契約により、他の事業者が管理する音楽著作物が利用されなくなり、JASRAC以外の事業活動が排除されるとして、09年に排除措置命令が出されていた。

 公正取引委員会の審判で、当初の判断が完全に覆されるのは18年ぶり。