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利根川汚染、埼玉県のDOWA社を行政指導

2012年6月8日 1:26
利根川汚染、埼玉県のDOWA社を行政指導

 利根川水系の浄水場で基準を上回る化学物質・ホルムアルデヒドが検出され、千葉県内の広い範囲で長時間断水した問題で、埼玉県などは7日、最終的な調査結果を発表し、埼玉・本庄市の化学メーカーに行政指導を行った。

 埼玉県や群馬県などの調査結果によると、本庄市の化学メーカー「DOWAハイテック」が、群馬県内の産廃業者にホルムアルデヒドの原因となる化学物質「ヘキサメチレンテトラミン」を含む廃液の処理を委託した。その後、産廃業者が廃液を十分に処理せずに川に流したことが原因とみられると結論づけている。ただ、ヘキサメチレンテトラミンに有害性はなく、規制物質ではないことから、法的責任は問えないとしている。

 埼玉県は、DOWAハイテックに対して再発防止を求める行政指導を行った。DOWAハイテックは「管理体制の強化を一層進める」とコメントしている。