３０日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、深刻化するヨーロッパの経済情勢に対する懸念が広がり、ダウ平均株価は前日比で１６０ドル以上と大きく値を下げて取引を終えた。

　３０日も、ニューヨーク株式市場はヨーロッパ経済に大きく足を引っ張られた。スペインでは、経営難に陥っている大手銀行「バンキア」に対してスペイン政府が支援策を協議しているが、救済資金を調達できるかどうか不安視されている。また、スペインとイタリアでは財政・金融不安から国債の利回りが大きく上昇した。こうしたことから、ニューヨーク株式市場では売りが進み、ダウ平均株価は前日比１６０ドル８３セント安い１万２４１９ドル８６セントで取引を終えた。また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は前日比３３．６３ポイント下げ、２８３７．３６で取引を終えている。

　２９日に値を大きく下げたインターネット交流サイト「フェイスブック」株は、３０日も前日比２％以上値を下げ、２８ドル１９セントと安値を更新している。