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旧公立志津川病院、本格的な解体作業始まる

2012年5月31日 20:45
旧公立志津川病院、本格的な解体作業始まる

 東日本大震災の津波で患者と職員計74人が犠牲となった宮城・南三陸町の旧公立志津川病院の本格的な解体作業が31日、始まった。

 旧公立志津川病院は、5階建ての建物の4階部分まで津波が押し寄せ、入院患者と病院の職員計74人が犠牲となった。現地では19日、遺族ら関係者が参列して町主催の慰霊祭が行われた後、作業の準備が進められ、31日から建物本体部分の解体作業が始まった。作業は病院の正面玄関付近から始まり、大型の重機を使って鉄筋コンクリートのひさしが取り外された。

 解体作業は今年9月までに完了する見通しで、南三陸町の計画では跡地は公園となる予定。