３１日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比９０円４６銭安い８５４２円７３銭と、１月１７日以来、約４か月半ぶりの安値を付けた。

　スペインの金融不安やギリシャがユーロ圏を離脱する可能性への懸念が高まり、前日のアメリカ・ニューヨーク株式市場でダウ平均株価は大幅に下落した。この流れを引き継ぎ、３１日朝の東京株式市場も幅広い銘柄に売り注文が広がり、ほぼ全面安の展開となった。

　外国為替市場では、欧州不安を背景に、ドルやユーロに対して円高が急速に進行したことを受け、特に輸出関連株の下げが目立った。

　日経平均株価は一時１８０円近く値を下げ、８５００円を下回る場面も見られたが、午後になると下げ幅を縮めた。日経平均株価の５月の月間下落幅は９７８円と、１０年の５月（１２８８円）以来、２年ぶりの大きさとなった。

　東証１部の売買代金は概算で１兆２９９８億円、東証１部の売買高は概算で２３億９９０万株。