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化学メーカー、廃液処理「適切に委託」

2012年5月30日 2:41
化学メーカー、廃液処理「適切に委託」

 利根川水系の浄水場で、基準を上回る化学物質・ホルムアルデヒドが検出された問題で、埼玉・本庄市の化学メーカー「DOWAハイテック」は29日、埼玉県に対し、原因となった廃液の処理を、群馬県内の産廃業者に適切な手続きで委託していたと報告した。

 埼玉県は、DOWAハイテックから、ホルムアルデヒドの原因となった化学物質・ヘキサメチレンテトラミンを含む廃液の処理を委託された群馬県内の産廃業者が、十分に処理をせずに川に流したとみている。

 DOWAハイテックは29日、埼玉県に対し、ヘキサメチレンテトラミンを含む窒素化合物のデータを産廃業者に提供し、「処理できる」と回答を得た上で委託をしており、手続きは適切だったと報告した。

 一方で、群馬県内の産廃業者は記者会見で、「知っていたら請け負わなかった」と説明しており、両者の立場は対立している。