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日本政府、駐日シリア大使に国外退去を要請

2012年5月30日 22:49
日本政府、駐日シリア大使に国外退去を要請

 シリア北西部で25日に発生し、少なくとも100人以上の市民が犠牲になった虐殺に抗議して、日本政府は30日、駐日シリア大使に対して、日本国外への退去を要請した。

 玄葉外相は「このような悲劇が生じるに至った責任は、シリア政府にあることは明らかだ」と強く非難した上で、抗議の意を示すため、日本に駐在するシリアのアル・ハバシュ大使に対して、できる限り早期に国外に退去するよう求めたことを明らかにした。日本政府が駐日大使に国外退去を要請することは異例。

 一方で、玄葉外相は、日本政府はアサド政権の退陣が望ましいとの考えを表明していることを指摘した上で、今回の国外退去要請で「シリア政府との外交関係が断絶するわけではない」と強調した。