イランの核開発をめぐり、欧米やロシアなど６か国とイランによる協議が２３日、イラクの首都・バグダッドで始まった。６か国側はイランに対し、高濃度濃縮ウランの生産停止などを求めた。

　６か国側の担当者によると、協議ではイランに対し、核兵器開発につながる濃縮度２０％のウランの生産停止など複数の要望を提示した。また、イランメディアによると、イラン側も５項目からなる新たな提案を行ったという。提案の中身は明らかになっていないが、イラン産原油の禁輸など欧米各国による経済制裁の緩和を目指す内容とみられる。

　イランの核施設に対しては、イスラエルが先制攻撃も辞さない構えを見せる中、協議の進展で事態打開につながるか注目されている。協議は２４日も行われる予定。