“日本の維新の会”!? 橋下市長の反応は
大阪市の橋下市長が率いるのは“大阪維新の会”ですが、今度は東京都の石原都知事が、「日本の維新の会のようなものを作りたい」と明らかにしました。石原都知事は“連携”をアピールしているんですが、橋下市長からは出たのは意外な発言でした。
20日、北海道・旭川市で行われた講演で、突然ぼやき始めた自民党・石原幹事長。
「私も目が悪くなりましてねぇ。メガネをかけるようになったんですよ。やっぱり年はとりたくないなぁと思うけど、新宿の頑固オヤジは元気だなぁ~と思ったり」
この2日前、“新宿の頑固オヤジ”ことこの人は…
「向こうは大阪維新の会なら、東京維新の会と全体で連携することで日本の維新の会のようなものを作っていきたい」
石原都知事は新党構想に関連して、来月にも新たな政治塾を立ち上げる考えを明らかにしました。
新党構想をめぐっては先月、こう明らかにしたばかりの石原都知事。
「一回白紙、これは。完全に白紙にする」
新たな構想では「東京と大阪が連携して新しい人材を政界に送り込む」などとして大阪維新の会との連携をアピールしました。
この新党構想に、大阪市の橋下市長の反応は「東京で都知事が塾をするということはすごいことになりそうですね」と、歓迎ムード。しかし連携について記者団が突っ込むと…
「連携っていう中身はまだこれからの話ですから。連携どうのこうのというのは、まあ松井知事がいろいろ考えることですのでね」
連携するかどうかについては明言を避けました。
一方、石原都知事は民主党の小沢元代表についてこんな発言も。
「小沢一郎と俺が手を組むことは全くない!」
新党構想はあくまでも小沢氏抜きで進めると強調しました。
その小沢氏は22日、マスク姿で国会に現れました。野田首相は16日、消費税増税法案に反対する小沢氏と自らの会談を調整するよう輿石幹事長に指示。約一週間がたち、まずは小沢氏と輿石幹事長との会談が行われたのです。会談後、小沢氏は無言のままでした。はたして小沢氏の答えは。
輿石幹事長「できるだけ早く、私も入って、三者会談を行いたいと思っています」
記者「小沢元代表は、総理との会談について承諾された?」
輿石幹事長「そうでしょう。そういうことです」
直接会談は、来週開かれる見通しですが、歩み寄りが見られるのかはいまだ不透明です。
一方、国会では引き続き社会保障と税の一体改革をめぐり議論が。自民党・町村信孝元官房長官が野田首相に質問をぶつけます。
「昨日の野田総理の答弁に開いた口がふさがらないところがいくつもあった。総理は(民主党案と自民党案の間に)骨格において差はないといった。私は骨格において大きな差があると」
それに対し野田首相の返答は…
「違いがあることはある。ただし横たわる川は決して広く深い川ではない。乗り越えられる」
依然として自民党に協力を呼びかけた野田首相ですが、議論は平行線のままです。
そんななか解散総選挙をめぐり、自民党・伊吹文明元幹事長からは21日、こんな発言も。
「解散の約束をしなきゃ協力しないぞなんて、子どもじみたことが通るわけがないと私は思ってますよ。解散したらここにいる人ほとんど帰ってこれなくなるんだから。反対するのは決まってますよ」
18日、誕生日を前にこんな親父ギャグを披露していた野田首相。
「55歳になります。ゴー!ゴー!」
しかし、自らが政治生命をかける消費税増税法案の先行きは、“ゴーゴー”とは行っていないのが現状です。