日本、中国、韓国の首脳会議が１３日、中国・北京で開かれ、３か国のＦＴＡ（＝自由貿易協定）について、年内の交渉開始が合意された。

　野田首相は、日中韓ＦＴＡをめぐる今回の合意が、難航しているＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）交渉への参加へ弾みをつけることに期待感をにじませた。

　野田首相「ＴＰＰと日中韓ＦＴＡを並行的に追求していく。相互に刺激しあって、全てが活発化する。そういうダイナミズムが働くことを期待」

　首脳会議ではまた、北朝鮮情勢について、核実験の阻止に向けて連携することで一致した。さらに、野田首相が、福島第一原発事故以降続いている日本からの食料品輸入制限の緩和などを求めたのに対し、中国側は「適切な措置を検討したい」と改善を示唆した。

　一方、１３日に予定されていた中国からのトキの寄贈に関する署名式は先送りされた。３か国の最終調整がつかなかったためということだが、日本側は、寄贈自体が取りやめになったものではないと説明している。