盲目の人権活動家が脱出、米大使館保護下に
「一人っ子政策」の下、妊娠中絶などが強制的に行われていることを告発してきた中国の盲目の人権活動家・陳光誠氏が、軟禁されていた自宅を脱出し、北京のアメリカ大使館に保護されていることがわかった。
ロイター通信などによると、陳氏は21日、軟禁されていた山東省の自宅を脱出し、現在、北京のアメリカ大使館で保護されている。インターネット上には、陳氏が家族の身の安全を温家宝首相に求めるなどするビデオメッセージが投稿された。
陳氏は、中国当局による強制的な妊娠中絶や不妊手術の実態を告発して06年に投獄され、10年に出所してからも自宅軟禁が続いていた。
北京では来月3日からアメリカ・クリントン国務長官らが中国側の副首相らと会談する予定で、陳氏の処遇についても話し合われることになりそうだ。