枝野経産相は２７日朝の閣議後の記者会見で、今年の夏が猛暑だった場合に備えて計画停電などの検討を進めていることを明らかにした。

　枝野経産相は「（計画停電などを）極力避けたいということで努力するが、可能性は否定できない。あらゆる選択肢は考慮に入れて検討を進めている」と述べ、この夏が猛暑で電力不足に陥った場合に備えて、計画停電を含めた対策を取る可能性を示した。

　去年、「東京電力」と「東北電力」の管内の大口の利用者に対して発動した電力使用制限令も検討する考え。

　枝野経産相は検討の対象地域は明らかにしていないが、電力会社の発表では「関西電力」管内などでこの夏、厳しい電力不足に陥る可能性があり、枝野経産相の発言はこうした地域を念頭に置いたものとみられる。