アメリカで４例目となる牛のＢＳＥ（牛海綿状脳症＝狂牛病）への感染が確認されたことを受け、藤村官房長官は２５日の会見で、「食肉が流通することはない」と述べた。

　日本は現在、ＢＳＥ対策として、アメリカ産の牛肉の輸入は生後２０か月以下に限り、病原体がたまりやすい脳などの部位を取り除く輸入制限を設けている。

　藤村官房長官「（確認されたのは）３０か月齢以上の高齢の乳牛で、通常のＢＳＥサーベイランスで発見されたもの。食肉処理されていないため、食肉が流通することはない」

　また、肉骨粉など、解体した牛を使った家畜の餌については、０１年以降、輸入と使用を禁止していることから、政府は、食肉の流通や畜産に直ちに影響はないとみている。