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橋下市長 原発再稼働めぐり官邸で直談判

2012年4月24日 20:09
橋下市長 原発再稼働めぐり官邸で直談判

 原発の再稼働をめぐり、このところ強い口調で民主党政権を批判している大阪市の橋下市長が24日、首相官邸へ直談判にやってきました。25分間の会談では激しいやりとりが行われました。

 24日、首相官邸に姿を現したのは大阪市の橋下市長。官邸の会議室に通され大阪府の松井知事とともに待ちます。すると、現れたのは藤村官房長官。橋下市長は、大阪市などが原発再稼働の条件としてまとめた8項目を申し入れに来たのです。8項目の中には独立性の高い規制庁を設置することや、新たに安全基準を作り直すことなどが盛り込まれています。

 藤村官房長官「お世話になります。地元は大阪でございます」

 机を挟んで向き合う藤村官房長官と橋下市長。

 藤村官房長官「今日は原子力発電の安全性に関する提案という形でお伺いさせていただきたい」

 実は2人の間では10日、こんなやりとりがあったばかりです。

 「選挙で、国民の皆さんがどっちをとるかということをしっかり判断してもらう、そういう意味で材料を出しているわけですからね。8つの条件なんか出しても、それは国も関西電力も無視すればいいだけの話ですから」

 8つの条件について、国は無視してもいい。と、橋下市長が発言。これに藤村官房長官は。

 「自分たちが8条件を検討しているが、それは聞いても聞かなくてもいいんだという風な…ちょっと支離滅裂なところがあると思います」

 橋下市長の発言は支離滅裂だと批判していました。

 会談は約25分で終了。果たして何が話し合われたのか。

 橋下市長「今回、政治家が、政権が、安全宣言をしたことは絶対おかしいですと強く申し上げました。まあ、手続きを進めているからというお言葉しかいただけなかったのは非常に残念です」

 藤村官房長官「大飯原発3・4号機の安全性については、順にこういうふうにやっていきますと、何も政治家が安全を宣言しているわけではなく、安全性というのは専門的・技術的な観点から、専門家によって判断されていますとハッキリ申し上げた」

 一方、いま永田町は「26日」に注目しています。小沢元代表が政治資金規正法違反の罪に問われている裁判の判決が言い渡されるのです。20日、小沢氏はこう話していました。

 「3年2カ月の苦しい期間だったが、私の事件も来週答えが出る。皆さんの純粋な気持ちが天に届いて、活躍の場を与えてもらえればありがたい」

 現在、小沢氏は民主党の党員資格停止処分を受けています。代表選にも出馬することはできません。この処分について輿石幹事長は、26日の裁判で無罪判決が出れば、判決の確定を待たずに小沢氏の処分を解除する考えを明らかにしています。これに対し、前原政調会長は…

 「不服を持つ側が上告をするかもしれませんよね。そうすると確定しないわけです。裁判として。ですからまだ不確定な要素が大きいんではないかと申し上げているわけです」

 26日に小沢氏が無罪判決を受けたとしても直ちに停止処分を解除することに慎重な考えを示しました。同じ執行部内で小沢氏への対応をめぐり温度差が生じています。

 一方、岡田副総理は23日の講演でこんなことを言っていました。

 「党の中にいろいろな意見がありますが、党として消費税の引き上げを決定しています。ですから方針は変わりません」

 と、小沢氏らの動きを牽制。

 果たしてどういう判決がでるのか。判決は26日に言い渡されます。