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放鳥トキに初のひな 市民「良かった」

2012年4月23日 13:04
放鳥トキに初のひな 市民「良かった」

 22日、新潟・佐渡市で放鳥されたトキのペアから初めてひなが誕生したことが確認された。自然界では36年ぶりのひな誕生となる。市民からは「良かった」といった声が上がっている。

 孵化(ふか)したのは、3歳のオスと2歳のメスのペアが先月17日に産んだとみられる卵。親鳥が口移しで餌を与える姿などが確認できる。放鳥したトキのペアからひなが生まれたのは初めてで、自然界でのひな誕生は国内では36年ぶりとなる。

 市民からは「台風みたいな風もあって心配したが、無事にひながかえって良かった」「孵化できて良かったなと思う。頑張って育ててほしい」という声が聞かれた。

 ひなは、順調に育てば来月末頃に巣立ちを迎える。佐渡市では他にも、放鳥された8組のペアが巣の中で卵を温める行動を続けている。