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認知度低い…乳児の“難病”実態調査公表

2012年4月21日 0:27
認知度低い…乳児の“難病”実態調査公表

 元気な乳児が突然、呼吸困難に陥り、時に死に至る疾患「乳児突発性僧帽弁腱索断裂」についての実態調査を行った厚労省の研究班が20日、結果を公表した。

 厚労省の研究班によると、この疾患は、元気な乳児の心臓に突然異常が起こり、呼吸困難に陥るもので、小児科医の間でもほとんど知られていないという。

 今回行われた初の全国調査で、過去16年間に88例が確認され、死亡率は6.8%と高く、特に春から夏にかけて発症が多いことがわかった。原因は特定されておらず、救命率を上げるには早期の診断と治療が必要だが、風邪のような初期症状で、認知度も低いことから肺炎と診断され、治療が遅れたケースもあったということで、専門家らが注意を呼びかけている。