２０日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比２７円０２銭安い９５６１円３６銭だった。

　アメリカで発表された雇用や景気関連の指標が市場予想を下回ったことを受けて、前日のアメリカ・ニューヨーク株式市場でダウ平均株価が値を下げた流れを引き継ぎ、２０日の東京株式市場も売り注文が先行した。ヨーロッパ債務問題に加え、アメリカ経済への不透明感、さらには週末ということもあり、積極的な売買が控えられた。このため、東証１部の売買代金は３日ぶりに１兆円を割り込んだ。一方で、来週に予定されている日銀の金融政策決定会合で追加の金融緩和を決めるのではないかとの期待感や、中国の株式市場の株価上昇を背景に、日経平均株価の下げ幅は小幅にとどまった。

　東証１部の売買代金は概算で９６８６億円、売買高は概算で１５億２９３０万株。