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NY株82ドル安 IT企業決算に失望

2012年4月19日 8:32

 18日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、大手IT企業の決算に対する失望感や、ヨーロッパの債務問題への不安感が広がり、ダウ平均株価は前日比80ドル以上値を下げて取引を終えた。

 アメリカは現在、企業の決算シーズンを迎えている。前日は、「コカ・コーラ」など好調な決算発表が相次いだため、ダウ平均株価は大幅に上昇したが、その後、発表された大手半導体メーカー「インテル」は減益、「IBM」は売上高の伸びが市場の予想を下回ったことから、売りが進んだ。また、ヨーロッパの債務問題も影響した。欧州中央銀行(=ECB)の理事会メンバーから追加緩和を否定する考えが示されたことや、19日に実施されるスペイン国債の入札が不調に終わるのではという懸念が広がったことが、売りの材料となった。

 こうしたことから、ダウ平均株価は前日比82ドル79セント値を下げ、1万3032ドル75セントで取引を終えた。また、ハイテク株中心のナスダック総合指数も前日比11.37ポイント下げ、3031.45で取引を終えている。