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NY株、企業決算好調などで約2百ドル上昇

2012年4月18日 8:54

 17日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、企業決算が好調だったこととヨーロッパの債務問題への懸念が後退したことから、ダウ平均株価は前日比で約200ドル値を上げて取引を終えた。

 17日にアメリカの商務省が発表した住宅市場に関する指標で、3月の着工件数は前月比で減少したが、先行指標といわれる「着工許可件数」は大幅に増加した。また、企業決算が相次ぐ中、飲料大手「コカ・コーラ」など市場予想を上回った企業が多く、今後の企業業績への期待感も高まったため、買いが広がった。さらに、スペインでは国債の入札が順調に行われたことから、財政問題への不安が和らぎ、株価を押し上げた。こうしたことから、ダウ平均株価は前日比194ドル13セント高い1万3115ドル54セントで取引を終えた。

 また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は3営業日ぶりに反発し、前日比54.42ポイント高い3042.82で取引を終えている。

 今週末には、首都・ワシントンでIMF(=国際通貨基金)の総会が開かれる。日本政府は、ヨーロッパの債務危機を防ぐため、IMFに対し、600億ドル(約4兆8000億円)を拠出することを発表しており、注目されている。