“ミサイル発射”情報扱いめぐり野党が追及
参議院予算委員会で18日午後、北朝鮮による事実上のミサイル発射に関する集中審議が行われ、野党側は発射情報の取り扱いをめぐり、首相官邸と防衛省の連携に不備があったのではないかと追及した。
自民党・川口順子議員「田中防衛相は、最初のSEW(早期警戒衛星)情報を入手した後、なぜすぐに官邸に連絡をとらなかったのか?」
田中防衛相「SEWの入感及びレーダーの確認をして、官邸に報告するということの判断をした」
川口議員「国民にどの段階で伝えるか、中枢たる官邸がSEWの入感情報すら確認するまではいらないよと言っている。そんなことでいいんですか?」
野田首相「09年の時は誤報があった。そういうものを踏まえて、対処方針としてはSEW情報だけでなく、防衛省のレーダーで把握するということのダブルチェックをして、情報を上げてくるという対処方針になっていた」
政府は現在、今回の対処方針が適切だったのかなどについて検証を進めているが、川口議員は「検証チームに第三者を加えるべきだ」と指摘した。これに対し、藤村官房長官は、検証結果を1週間から10日で公表するとした上で、「検証結果についてはさまざまな意見をいただくことになろうと思う」と述べた。