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“発射”予告期間突入 韓国は警戒態勢

2012年4月12日 12:26

 北朝鮮が「人工衛星の打ち上げ」と称し、事実上の弾道ミサイル発射を予告した期間が12日午前7時から始まった。今のところ、発射を示す兆候はない。米韓の連合司令部は、北朝鮮への監視体制を格上げして警戒態勢を取っている。

 09年に北朝鮮が「テポドン2号」を発射した際には、直前に北朝鮮の発射場でミサイルを追跡するためのレーダーが稼働し、発射の兆候が捉えられた。韓国国防省の当局者によると、現段階でこうした動きはないという。

 また、ミサイルが上空を通過する白ニョン島では、発射が近づいたという兆候が見られると、軍から避難を準備するよう連絡があるということだが、今のところ、そうした情報はないという。

 今回発射されるミサイルは、1段目が韓国南西部の沖合140キロに落下する予定。韓国政府はミサイルが軌道を外れるなどの不測の事態に備えて、イージス艦2隻を展開させている。

 韓国政府は、金正恩政権がミサイル発射の後に核実験に突き進むことを懸念しており、発射後の対応に向けて日本やアメリカと連携を強める構え。

★白ニョン島の「ニョン」は「令」へんに羽