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初日の予告時間帯過ぎるも政府は警戒態勢

2012年4月12日 16:23
初日の予告時間帯過ぎるも政府は警戒態勢

 北朝鮮が「人工衛星の打ち上げ」と称し、事実上の弾道ミサイル発射を予告した期間が始まった。初日の12日は、予告された発射の時間帯を過ぎ、首相官邸に目立った動きはないが、警戒態勢は続いている。

 関係閣僚は、発射予告の時間帯に入る12日午前7時までに各省庁で待機に入り、防衛省も24時間態勢で監視に当たっている。しかし、正午まで発射がなかったことを受け、政府関係者は「12日に発射される可能性は極めて低い」と述べた他、防衛省の内部でも「12日の発射はないだろう」との見方が広がっている。野田首相は、関係閣僚らと連絡を取り合いながら、12日午後は衆議院本会議や月例経済報告に関する会議などの日程をこなしている。

 一方、万一、ミサイルやその破片が日本に落下する場合には「破壊措置」を行うことになっている。沖縄県内に4か所、防衛省など首都圏の3か所にも地上配備型迎撃ミサイル「PAC3」を配備した他、イージス艦3隻が発射に備えている。藤村官房長官は12日午前の定例記者会見で、「24時間態勢で情報収集する」として警戒態勢を継続する方針を示している。