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「面白い恋人」裁判 吉本側が棄却求める

2012年4月11日 18:57
「面白い恋人」裁判 吉本側が棄却求める

 北海道みやげの定番「白い恋人」の商標権を侵害しているなどとして、製造・販売する「石屋製菓」が、「面白い恋人」を販売している「吉本興業」などを訴えた裁判が11日、札幌地裁であり、吉本興業側は請求の棄却を求めた。

 この裁判は、吉本興業の子会社が10年7月から販売している「面白い恋人」が、「白い恋人」に商品名やパッケージが似ていて、商標権を侵害しているとして、石屋製菓が訴えを起こしているもの。

 石屋製菓は、吉本興業など3社に「面白い恋人」の販売差し止めを求めて、札幌地裁に訴えを起こし、今年1月の裁判では、新たに1億2000万円の損害賠償も求めた。

 これに対し、吉本興業側は11日の裁判で、「マークが似ていない。大阪・京都・兵庫に限定して販売しているなどの実情を踏まえれば、誤認・混同するものではない」などと反論し、石屋製菓の請求の棄却を求めた。

 吉本興業側は11日に会見を行った。水戸重之弁護士は「(白い恋人は)雪を連想したロマンティックな言葉だと思いますけども、『面白い恋人』は文字どおり、ロマンティックとは違う。『面白い恋人』という文字どおりの日本語の意味です。明らかに意味が違う」と話した。また、渡辺宙志執行役員は「白い恋人の存在は知っていた。決して似せようという趣旨で作ってはいない」と話している。

 来月29日には、今回の吉本興業側の主張に対する石屋製菓の反論が示される予定。