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ガソリン不当廉売 公取委が初の立ち入り

2012年4月10日 21:12
ガソリン不当廉売 公取委が初の立ち入り

 原油の高騰が続く中、ガソリンを不当に安く販売した疑いがあるとして、公正取引委員会は10日、福井県内大手のガソリンスタンドなどを立ち入り検査した。

 立ち入り検査を受けたのは、福井県内大手のガソリンスタンド「ミタニ」と親会社の「三谷商事」。独占禁止法では、商品を仕入れ値より安く販売することは競合する会社の営業妨害にあたる「不当廉売」として禁止されているが、ミタニは去年6月頃から周辺の店より10円近く安い価格でガソリンを販売していた疑いが持たれている。不当廉売で公正取引委員会が立ち入り検査をするのは初めてだという。

 公正取引委員会は今後、押収した書類を分析する他、ミタニの関係者から聴き取り調査を進め、行政処分を下すかどうか判断する方針。

 ミタニは「状況を把握できておらずコメントできない」としている。