北朝鮮が衛星と称して打ち上げを予告している事実上のミサイル発射期間を目前に控え、玄葉外相は現地時間７日、中国で、韓国・中国の外相と個別に会談し、実際に北朝鮮が発射を強行した場合の対応を含めて協議した。

　韓国・金外交通商相との会談では、発射が強行された場合は「明白な国連安保理決議違反であり、安保理を含む国際社会が適切に対応すべきだ」との認識で一致した。

　一方、中国・楊外相との会談では、最後まで北朝鮮に自制を求めることでは一致したものの、中国側は安保理で対応することに支持を示さなかったとみられる。玄葉外相は「（日韓と中国との認識は）元々１００％一致しているわけではない」と述べた。

　現地時間８日は日中韓３か国の外相会議が行われ、引き続き、北朝鮮への対応が主な議題になる見通し。