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スー・チーさん「与党側が不正行っている」

2012年3月31日 9:01
スー・チーさん「与党側が不正行っている」

 来月1日に国会の補欠選挙が行われるミャンマーで30日、民主化運動指導者のアウン・サン・スー・チーさんが「与党側が不正を行っている」と批判した。

 会見でスー・チーさんは「選挙期間中、自らが率いる政党のポスターが破られたり、候補者が襲われたりする妨害行為があった」と話した。スー・チーさんの政党は、こうした妨害など不正行為の多くにかつての軍政の流れをくむ与党がかかわっていると主張している。

 今回の補欠選挙では、ミャンマーに経済制裁を科している欧米諸国が制裁解除の条件としている「自由・公平」なものとなるかどうかが焦点となっている。各国は選挙監視団を送り込んでいて、日本からも3人の監視要員が参加する。監視要員の一人である外務省・佐々山拓也南東アジア第一課長は「アジアの中で、日本は早く民主主義体制を取り入れた。そうした経験からも、ミャンマーに対して共有できることがあるのではないか」と話した。

 しかし、事前の説明会で、監視団は投票所の中に入れないことが判明するなど、自由や公平さが担保されたとは言えない状態のまま投票を迎える。