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ミャンマー補欠選挙、政府が監視団に説明会

2012年3月30日 7:48

 ミャンマーでは来月1日、民主化運動指導者のアウン・サン・スー・チーさんも立候補して国会の補欠選挙が行われる。ミャンマー政府は29日、各国から派遣された選挙監視団に対し、説明会を行った。

 ミャンマー議会の補欠選挙は、欧米が経済制裁解除の条件としている、自由で公正な選挙が行われるかが焦点となっている。ミャンマー政府は今回、海外からの選挙監視団を初めて受け入れ、アメリカやアジア諸国からの監視団が説明会に出席した。説明会で、ワナ・マウン・ルウィン外相は「監視団は投票所に入れない」と述べた。これに対して監視団から抗議の声が上がると、ルウィン外相は「選挙管理委員会と協議する」と述べ、説明会を終えた。

 一方、選挙を直前に控え、街も熱を帯びてきている。スー・チーさんのグッズを売る店が目立ち、スー・チーさんが党首を務めるNLD(国民民主連盟)のステッカーを貼った車も多く見られる。スー・チーさんの高い人気を背景に、NLDの幹部は「候補者を擁立した全選挙区での勝利を目指す」と強気の姿勢を示している。