×

首都直下地震を想定 震度分布図を公表

2012年3月30日 18:39
首都直下地震を想定 震度分布図を公表

 文科省の研究チームは30日、将来、懸念される首都直下地震が発生した場合の震度分布図を公表した。

 これは東京湾北部地震の震源が従来の想定より浅くなったことを受けて公開されたもので、震度7を示す赤色のメッシュが東京・江戸川区や江東区、墨田区、大田区、川崎市幸区などに広がっている。東京23区はほぼ全域で震度6強の揺れとなり、05年に発表された国の想定よりも、広い地域で激しい揺れとなることがわかった。

 また、これまでの国の想定では東京湾北部地震による死者は約1万1000人で、全壊・焼失する建物は約85万棟とされているが、これは最大震度6強を前提とした数字で、震度7や震度6強の想定範囲が広がったことで、被害はさらに大きくなるおそれがある。

 研究にあたった東京大学・纐纈一起教授は「南関東のどこでも首都直下地震による強い揺れに備えるべき」と話している。