秋入学への移行を検討している東京大学の検討会が２９日、最終報告をまとめた。

　報告書では、海外での標準となっている秋入学に移行することで、国際化を進めることを提言している。一方で、高校卒業から大学入学までに空白の時間が生じることについては、「受験準備で得た学力が落ちる」との指摘や、「家計の負担が増える」といった指摘があることが留意すべき点として盛り込まれた。

　東京大学は、４月に新たな検討組織を立ち上げるとともに、他の１１の大学との協議の場や、経済団体との協議の場をつくり、１～２年のうちに最終的な結論を出すとしている。