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消費税増税法案 審議入りメド立たず

2012年3月30日 23:30
消費税増税法案 審議入りメド立たず

 野田内閣は30日朝の閣議で、消費税増税法案を閣議決定した。野田首相は閣議決定を「準決勝」、法案の採決を「決勝戦」と位置づけており、法案の成立に向けてはむしろ、これからが本番で、厳しい展開はなお続く。

 民主党・樽床幹事長代行「法案の閣議決定が行われ、これから山あり山ありの国会審議。視界が不良の中でのスタートだと思っておりますが、全力で取り組んでいきたい」

 消費税増税法案は30日、国会に提出される。民主党執行部はできるだけ早く審議に入りたい考えだが、審議入りのメドは立っておらず、5月のゴールデンウイーク以降になるとの声も出ている。

 自民党内には、採決となれば「賛成せざるを得ない」との声も一部にあるが、谷垣総裁は、法案を採決する前の衆議院解散をなお求めており、審議は難航が予想される。

 また、連立離脱を宣言した国民新党・亀井代表は、関係者によると、今回の騒動の合間に民主党・小沢元代表と頻繁に連絡を取り合っていたという。現段階で森ゆうこ文科副大臣ら小沢元代表に近い議員4人が政府の役職からの辞意を表明している。消費税増税に反対の姿勢を鮮明にしている小沢元代表は周辺に対し、「法案の採決が本番だ」と話しているという。