大阪市交通局の労働組合が選挙支援を求める職員リストを作成していたとされた問題で、交通局は２６日、リストは「職員によるねつ造だった」とする調査結果を発表した。

　この問題は、前市長の応援のため、交通労働組合が職員に知人紹介カードを配り、その回収状況をまとめたリストを作成したとされていたもの。

　交通局は会見で、問題のリストをねつ造したのは鉄道事業本部に所属する３０歳代の男性非常勤職員と発表した。「大阪維新の会」幹部によると、リストはこの職員から維新の会の市議に持ち込まれたが、ねつ造された疑いが強いとして、交通労働組合、維新の会の双方が刑事告発していた。

　大阪・橋下市長は「（リストを）ねつ造した本人も大阪市の職員ですので、トップとして申し訳ないと思っています。ねつ造問題に関して、大阪維新の会の担当議員が関与していたかどうかは、しっかりと調査・確認するよう伝えます」と話した。

　交通局は、コンピューターへのアクセス記録を分析し、職員を特定したということだが、本人はリスト作成を否定し、詳細については曖昧な説明をしているという。