橋下市長に変化?「国政…出過ぎたことは」
橋下市長の維新政治塾の入塾申込書。この申込書を提出した2000人が集まり、正式に政治塾がスタートしました。私たちは橋下市長の発言に注目。するとある変化が見えてきました。
24日に大阪で開かれた維新政治塾には、地方議員から主婦までおよそ2000人の受講生が集まりました。壇上に掲げられたのは大きな日の丸。そして、維新政治塾の旗。冒頭では起立して君が代を斉唱しました。しかし…
橋下市長「この日の丸のもとで君が代を斉唱しました。その時に手を前に組んでいた人、どれぐらいいたでしょうか。これはダメなんですね。国歌斉唱するときは手を横に。マナー違反」
スピーチでは受講生に対し、国の仕組みを変える必要がある、と語った橋下市長。しかしその発言にはある“変化”が。
「国の体制を変える戦とは何ぞや、それは選挙なんです。選挙なんです」「来るべき『あること』を想定して、皆さんと一生懸命準備していこうと思う」
この発言を、衆院選を意識したものだと受け止めた記者団。しかし、カメラの前で橋下市長は…。
記者「あることは明らかに衆議院選としかとれないが?」
橋下市長「僕は『あること』しか言っていない」
記者「そこは明言されないのか?」
橋下市長「勉強会です。国政にどうのこうのという、出過ぎたことはだめです」
と、説明。さらに、受講生の前では「カルチャースクールとは違う」と言いながら、カメラの前では「カルチャースクールに毛の生えたようなもんです」と、発言を変えていました。
中央政界からはこんな声が…
前原政調会長「多くの方々が勉強会に参加をされ、そして意欲を持って日本を変えようという意識を持たれるということは大変私はいいことだと」
谷垣総裁「そんなに大騒ぎしなくてもいいんではないか」
一方。
岡田副総理「いやぁ~疲れましたな。記者さんもつかれたでしょう?」
珍しく「疲れた」を連発する岡田副総理。消費税増税への理解を得るため地方行脚をおこなっています。この1週間だけでも甲府市、小田原市、浜松市、そして豊橋市を訪れ、一般市民と対話集会をおこなうという過密スケジュール。25日の豊橋での対話集会ではこんなやりとりをしていました。
男性「3歳の娘の父親という立場で、将来に対する漠然とした不安があったので参加しました。はたしてどれだけ(消費税率を)上げれば将来の社会保障制度が万全になるのか」
岡田副総理「今回(消費税を)10%にすると、赤字の半分が減って少しメドがつくが、しかし話はまだ終わりではないと、そんな状況。10%にしたあとどうするかということは、今私はまだ決める必要はないと思っています」
女性「私は今仕事をしているので、今回の話で社会保障のためなら消費税を上げてもいいとは思っているが、年金をもらえるのかなという不安があるんですが」
岡田副総理「年金についての安心感がないというのが一つ大きな日本の抱えている問題ですので、抜本的にどうしていくかという議論と、私は超党派でしっかりとやっていかなくてはいけないとそういう風に思っている」
市民から多く寄せられるのは将来への不安の声です。
一方で、こんな質問も。
男性「はたして(民主党の)中がうまく一つにまとまるのか?」
岡田副総理「党の中はまとまるのかと。これはまとまるからご安心いただきたいと思います。大体もめますが、最後はまとまっていったのは民主党の歴史ですので…」
しかし消費税増税法案についての民主党の会議はすでにこれまで7日間、35時間あまり行われましたが、まとまっていません。
27日の会議で議論を終える考えを示した前原政調会長ですが、狙い通りに党の意見はまとまるのでしょうか。