ムダ削減!「新聞・雑誌代を節約」のワケ
新聞や雑誌を会社で購読している、という人もいると思いますが、内閣府の場合、購読費に毎年1億4500万円を支払っているそうです。この金額を削減する、と岡田副総理が明らかにしたんですが、そこにはこんな理由がありました。
16日に行われた参院予算委員会集中審議での出来事。野田首相から思わぬ“失言”が!?
野田首相「テレビでサザエさんやっていますが、“波野家”のような…3世代が住むようなそういう家族はもう少ないですよね」
そこにすかさずツッコミが。
「磯野家…」
野田首相「あっ“磯野家”だ(笑)。磯野波平でしたごめんなさい」
“磯野家”と“波平さん”、思わず混ざってしまったようです。
そして、岡田副総理が会見で明らかにしたのは…
岡田副総理「別に目の敵にしているわけではありませんが、常識から見てあまりにも多すぎると思いますので」
役所の中に置かれている新聞や雑誌です。内閣府の場合、年間約1億4500万円を支払っていますが、その35%を削減するというのです。節約できるところは節約して消費税増税への理解を得たいという思いがあるようです。
一方、国のムダを削る努力、どこまで進んだのでしょうか。
衆議院事務局の分室は、都内の閑静な住宅街にある一軒家です。かつては衆議院の事務方のトップ、衆議院事務総長の公邸でした。しかし、衆議院によりますと、事務総長が居住したことは一度もなく、その後、国会職員の宿泊や会議などに使われていると言うのですが。
花咲宏基議員「2年前の話を聞いたんですが会議は10回、宿泊も年に4回しか使われていないということです」
長妻昭議員「消費税を上げると言うことをお願いするからには、当然こういうものをどんどん売っていく」
さらに…
東海原発からおよそ3キロの場所にある展示施設。原子力などをPRするもので入場は無料です。この施設を運営している独立行政法人の日本原子力研究開発機構は、国から毎年2000億円近い交付金などを受けています。しかし民主党の行政改革調査会はこの機構について税金の無駄遣いがあると指摘しました。
蓮舫議員「(元職員の)再就職先になっているようなところとのお金のやりとりは、いわゆる原子力村ではないかという疑いが極めて濃厚に見られますので」
また、先月29日の参院本会議では、国家公務員の給与を今年4月から2年間、平均で7.8%カットする特例法も成立しました。
しかし…
去年の12月14日の行政改革調査会総会での一コマ。
野田首相「まずは議員よ、自ら隗(かい)より始めよ。議員定数削減の問題は、来年の通常国会、早い時期に成立を期していかなければならないと思います」
野田首相がこう意気込んでいた議員定数削減に関する与野党協議は進展していません。
そんななか、消費税増税法案の党内調整は難航しています。
「今日から基本的には3日間の予定です」
14日の前原政調会長の発言です。そして15日には…
「基本は今日、昨日、明日の3日間」
3日間で、と前原政調会長が念押ししたにも関わらず党内の意見はまとまらず、先送りに。小沢元代表に近い議員らが唱える法案への反対や慎重な意見に配慮した形です。
その小沢氏は、党内の議論には出席していません。ちょうど同じ時間帯に、2日連続で自らに近い議員らと会食するなど活発な動きを見せています。10日に行われた黒田雄議員パーティーでは、こんなあいさつをしていました。
小沢元代表「『社会保障と税の一体改革』と銘打っていますが、増税の方だけは出ていますが、じゃあ社会保障はどうなっているんだ、全く影も形も見えない」
正念場を迎えている消費税増税法案。執行部は修正案をまとめ明日、あらためて党内の了承を取り付けたい考えです。