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ロンドンと被災地つなぐ「桜のブローチ」

2012年3月12日 11:06
ロンドンと被災地つなぐ「桜のブローチ」

 東日本大震災の発生から1年を迎えた11日、イギリス・ロンドンでは、被災地とつながる「桜のブローチ」を身に着け、市民が祈りをささげた。

 ロンドンの教会で行われた追悼式には、イギリス人や現地在住の日本人などが集まり、犠牲者を追悼するキャンドルがともされた他、被災者からのメッセージなどが紹介された。

 参加者の胸には、復興を祈る桜のブローチがつけられていた。これは、ロンドンに住むデザイナーなどが一つ一つ手作りし、販売しているもので、収益は今後、津波の到達地点に桜を植える活動に寄付される。

 11日に宮城・気仙沼市で行われた桜の植樹式でも、地元の人たちがこのブローチを身に着けていた。

 植樹した住民「(ブローチは)かわいいですね。(震災を)忘れないようにずっとこの桜の木と成長して(いきたい)」「桜を植えたら、にぎやかになると思う」「世界はつながっているんだなってつくづく思います」

 桜に込められた海外から被災地への祈り。復興へと進む日本の姿を世界中の人たちが見守っている。