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iPad商標権訴訟、上級審が結審 中国

2012年3月1日 1:02

 タブレット型端末「iPad(アイパッド)」の商標権をめぐってアメリカの「アップル」と中国の「唯冠科技」が争っている裁判の上級審での審理が先月29日、中国・広東省で行われ、結審した。

 この裁判は、中国でのiPadの商標権をめぐって、アップル側と唯冠科技が争っているもの。一審では「アップルには中国大陸の商標権がない」として、唯冠科技が勝訴している。

 広東省広州の高級人民法院で開かれた先月29日の裁判でも、アップル側と唯冠科技が真っ向から対立。結局、和解の可能性について、双方が持ち帰って検討するとして結審した。判決の予定は決まっていない。

 唯冠科技は、iPadの販売停止を求める裁判を中国・上海などで起こしている。広東省での裁判で再び唯冠科技が勝てばiPadの販売停止が中国各地で言い渡される可能性もあり、和解を含めた今後の対応が注目される。