×

「女性宮家」に賛成論 ヒアリング始まる

2012年3月1日 1:21
「女性宮家」に賛成論 ヒアリング始まる

 政府は先月29日、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設をめぐり、有識者から1回目のヒアリングを行った。

 出席したのは日本中世史が専門の帝京大学・今谷明特任教授と、ジャーナリスト・田原総一朗氏で、ともに「女性宮家」の創設について賛成の意見を述べた。

 その上で、今谷氏は、宮家創設を認める対象について、皇太子ご夫妻の長女・愛子さま、秋篠宮ご夫妻の長女・眞子さまと二女・佳子さまの内親王3人と、天皇・皇后両陛下の長女・黒田清子さんも含めるべきとの考えを示した。男性配偶者については「1代限りの準皇族」とするのが適当だと述べた。

 田原氏は「女性宮家を1代限りとするのがいいとは思えない」と語った他、旧宮家の皇族復帰も検討課題に挙げた。

 政府は今後、月に1~2回のペースでヒアリングを続け、来年の通常国会に皇室典範の改正案を提出する方針。