×

極秘会談めぐり、与野党から様々な反応

2012年3月1日 16:07
極秘会談めぐり、与野党から様々な反応

 先月25日に行われた野田佳彦首相と自民党・谷垣禎一総裁の極秘会談をめぐり、与野党から様々な反応が出ている。

 民主党・鳩山由紀夫元首相は1日、「トップ同士で、超党派で何か行動が、どういう行動を考えているのか、私どもとしては首をかしげたくなるような行動をされている。しっかりと私どもにきちんと説明をしていただく責務があるのではないかと思っております」と述べ、会談内容について野田首相からの説明を求める考えを示した。鳩山元首相は野田首相が目指す消費税の増税について慎重な対応を求めており、民主党・小沢一郎元代表と共同歩調を取っている。

 一方、1日に開かれた自民党の代議士会で、河井克行議員は「野田内閣は、もうまもなく沈没する。その船長に救命ボートなど我が党の総裁が差し伸べることなど決してなさらないと、私は心から信じております」と述べた。谷垣総裁は「私と野田首相がお会いしたという、先月29日の党首討論ではお会いしましたよ。だけど、お会いしたという事実は一切ございません」と述べている。

 自民党幹部からは「消費税は重大な政治テーマだ。そういった政治課題や解散・総選挙について意見交換をすることは悪いことではない」との声が出る一方、「会談時期が早すぎる」との指摘や批判の声もあるが、表向きは平静を保っている。

 自民党・町村信孝議員は「あまりぐじゃぐじゃ言うべきでないと思っている。政治家なんだから、いついかなる時、表であれ裏であれ会うことはあるんだから、あんまりそれがいいの悪いのなんていうことを言うこと自体がおかしいんじゃないかと思います」と述べている。

 自民党内の各派閥の会長たちも、1日の会合では今回の会談についてほとんど触れることはなく、静観する構えを見せている。