議事録未作成、理由は「認識不足」「多忙」
東日本大震災や福島第一原発事故に関する10の会議で議事録が作られていなかった問題について、政府の公文書管理委員会は29日、聴き取り調査の結果を公表した。担当者は、「公文書管理法」に対する認識不足や、震災対応で多忙だったことを理由に挙げている。
議事録が作成されていなかったのは、政府が設置した15の会議のうち10の会議で、このうち「原子力災害対策本部」「緊急災害対策本部」「被災者生活支援チーム」は議事の概要も作っていなかった。
原子力災害対策本部は「緊迫した状況の中で多忙を極めており、議事録・議事概要に対する認識が不十分だった」などと説明した。これらの会議では、出席者のメモや関係者の聴取を基に議事の概要を作っている。