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シリアで新憲法案国民投票「89%が賛成」

2012年2月28日 13:05

 反体制派への激しい武力弾圧が続くシリアで新しい憲法案の是非を問う国民投票が行われ、政権側は27日、圧倒的多数で承認されたと発表した。

 シリアの内務相によると、26日に行われた国民投票では89.4%が賛成票を投じ、反対票は9%にとどまったという。アサド政権は「新しい憲法案に基づき、複数の政党による選挙が3か月以内に行われる」としている。ただ、反体制派は「多くの国民は投票に参加しなかった」と主張、「国民投票自体が体制維持を狙うアサド政権による茶番劇だ」として反発している。

 こうした中、27日も反体制派の拠点・ホムスなどへの激しい攻撃は続いていて、事態の打開への道筋は見えていない。