福島第一原発から3キロの上空撮影
福島第一原発事故からまもなく1年となるのを前に、福島第一原発上空の飛行禁止区域が半径20キロから3キロに変更された。28日朝、上空600メートルから福島第一原発を撮影した映像では、がれきの撤去作業をする作業員の姿などが詳しく確認できた。
骨組みだけになった4号機は、骨組みの間にまだガレキがたくさん残っている。また、10人以上の作業員が4号機原子炉建屋の5階部分で作業しているのが確認できる他、垂れ下がったガレキの向こうに4号機の格納容器が見える。
敷地内には、処理した汚染水をためるため、1000基ものタンクが新たに建設され、隣接する海では、海底にたまった放射性物質の拡散を防ぐため、海底の土を固める作業が進められている。
一方、警戒区域として今も立ち入りが禁じられている福島・浪江町など原発周辺の町は、津波で窓ガラスが破壊された建物や流された車が手つかずの状態となっている。東日本大震災から1年がたとうとする今も、人々が生活できない状態が続いている。