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民間事故調「官邸、基礎知識が欠けていた」

2012年2月28日 8:23
民間事故調「官邸、基礎知識が欠けていた」

 福島第一原発事故について、民間の事故調査検証委員会は27日、複合的な原発事故を想定したマニュアルが不十分で、官邸の主要メンバーに基礎的な知識が欠けていたことなどを指摘する報告書をまとめた。

 「福島原発事故独立検証委員会」は、弁護士やエネルギーの専門家ら民間の有識者で構成され、当時の政府関係者らからヒアリングを行った。その結果、複合的な原発事故を想定したマニュアルが不十分で、官邸の主要メンバーにも原発事故の基礎的な知識が欠けていたことなどが初動対応の混乱につながったと分析した。

 また、情報が迅速に得られないことに不満を持った菅前首相が個人的なアドバイザーの意見を受け入れ、トップダウンで細かく指示を出していたと述べ、こうした行動が頼りになった反面、混乱の原因にもなったと指摘している。