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仲井真知事が県外移設要望 野田首相と会食

2012年2月27日 2:11
仲井真知事が県外移設要望 野田首相と会食

 沖縄・仲井真県知事は26日夜、那覇市内で野田首相と会食し、アメリカ軍普天間基地(宜野湾市)について「県内移設は難しい」と述べ、県外への移設を改めて求めた。

 会食は、腹を割って話し合い、信頼関係を築くのが最大の狙いで、1対1で行われた。仲井真知事は「基地問題全般は、今回はやっていない。色んなよもやま話で1時間半終わった」と話している。

 27日朝の正式な会談で、野田首相は、基地負担軽減策や振興策など政府側の努力を伝え、沖縄県側の理解を求めるとみられる。その後、普天間基地の中に入る他、上空から名護市辺野古も視察する予定。

 野田首相は、記者団に対し、「(27日の仲井真知事との会談では)これまでの経緯を踏まえて、まずおわびをしたい。なんとしても普天間の危険性を除去しないといけないという中で、辺野古(への移設)に言及したい」と述べた。

 「地元の理解が得られない移設は事実上不可能」との認識を仲井真知事が示している中、事態打開への糸口をつかめるかが焦点となる。