外務省・杉山アジア大洋州局長は２６日夕方、核開発問題をめぐり、先週に北朝鮮と直接交渉を行ったアメリカ・デービース北朝鮮担当特別代表と意見交換をした。

　約１時間の意見交換で、杉山局長は、デービース特別代表から、核問題に関する北朝鮮との交渉で「若干の進展があった」と伝えられた。

　デービース特別代表「米朝は、互いの立場についてある程度掘り下げることができた。そして、意見の相違を少し縮める努力をした。それができたと思う」

　杉山局長「（核・ミサイルなどの諸問題で）米朝間で若干なりとも進展があることは、日本としても歓迎すべきことだ」

　一方、杉山局長は、拉致問題について、先週の米朝交渉でもアメリカ側が提起したことを指摘した上で、「我々自身がきちんとした努力をさらにしなければいけない」と述べ、日本政府が拉致問題解決のための日朝交渉再開に向けて努力する考えを示唆した。