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食品中の放射性物質の新基準値了承~厚労省

2012年2月24日 13:46

 厚労省の部会は24日、4月から導入される食品中の放射性物質の新基準値を了承した。福島第一原子力発電所事故直後から使われてきたこれまでの暫定規制値に比べて厳しくなり、乳児用の基準が新設される。

 厚労省の部会で了承された新しい基準値は、食品による内部被ばくが年間1ミリシーベルトを超えないように、これまでより厳しくなる。具体的には、食品中の放射性セシウムの上限を、飲料水では、1キログラムあたり、これまでの200ベクレルから10ベクレルに、牛乳は子供が多く飲むことを考えて、これまでの200ベクレルから50ベクレルにする。また、粉ミルクやベビーフードなどの「乳児用食品」という新しい分類を作り、1キログラムあたり50ベクレルと設定し、これら以外は「一般食品」と分類し、100ベクレルとした。

 新基準値は4月1日以降に製造、加工される食品に適用され、米や牛肉には10月から適用される。