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首都直下地震 都心で震度7の想定地域も

2012年2月21日 12:20
首都直下地震 都心で震度7の想定地域も

 将来発生が予想される首都直下地震で、震源がこれまでの想定より浅くなり、東京都心でも最大震度が7と想定される地域が出る可能性があることが、研究チームの調査でわかった。

 首都直下地震の震源となる関東地方南部は、3つのプレートが重なり合って複雑な地下構造となっているため、東京大学などの研究チームはこれまで、首都圏の小学校など約300地点の地下深くに地震計を設置して調査を進めてきた。

 その結果、首都直下地震の震源がこれまでの想定より約10キロ浅くなることがわかった。このため、東京湾北部を震源とする直下地震の場合、東京23区の東部を中心に想定される最大震度は、これまでの震度6強から震度7になる可能性もあるという。

 政府の中央防災会議も来年度、この研究成果を取り入れた新しい首都直下地震の被害想定に見直すことを決めている。