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第一原発を報道陣に公開 バス降りて取材も

2012年2月20日 15:19
第一原発を報道陣に公開 バス降りて取材も

 福島第一原子力発電所の事故からまもなく1年を迎える。「東京電力」は20日、原発の敷地内の状況を報道陣に公開した。今回は初めて、バスから降りての取材が許可された。

 原発の敷地内は現在も放射線量が高いため、報道陣は防護服に全面マスクを着用し、2台のバスに分乗して、事故を起こした1号機から4号機の建屋の外側を回った。

 今回は事故後初めて、短時間、バスから降りての取材が許可された。敷地内はガレキの撤去が進み、原子炉を安定して冷やすための注水ポンプや、大量の放射性物質を含む汚染水を保管するタンクなどが確認できた。

 毎日約3000人が作業を行っているが、溶けた燃料を取り出し、廃炉が完了するまでには30年以上がかかるとみられている。