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安住財務相、為替介入水準に言及 野党批判

2012年2月11日 1:23
安住財務相、為替介入水準に言及 野党批判

 去年秋の為替の市場介入に関連し、安住財務相は10日の衆議院予算委員会で、介入の指示をした為替水準に言及した。この発言に対し、野党から批判の声が上がっている。

 政府は、円相場が外国為替市場で1ドル=75円32銭の戦後最高値を更新した去年10月31日に、日本単独で円売り・ドル買いの市場介入を行った。

 安住財務相は10日の衆議院予算委員会で、「(1ドル)75円63銭の時点で、私としては介入しないと日本経済にとって大きな危機的状況に及ぶということで介入を指示しました」と述べ、為替水準への異例の言及を行った。

 安住財務相は「今後も単独介入は全く辞さずにやっていく」と強調したが、公明党・山口代表が「日本の介入の手法というものが市場から見破られてしまう」と述べるなど、野党側は一斉に批判している。

 野党は今後の国会審議で厳しく追及していく考えを示している。