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米、原発建設を34年ぶり認可 反対意見も

2012年2月10日 11:20

 アメリカの原子力規制委員会(=NRC)は9日、スリーマイル島の事故以降、ストップしていた原子力発電所の建設を34年ぶりに認可した。しかし、福島第一原発の事故を受け、一部で反対意見も出された。

 建設が認可されたのは、アメリカ南東部・ジョージア州の原発。この原発では、「東芝」の子会社「ウェスチングハウス」が開発した新型の原子炉が採用され、福島第一原発の事故のように外部電源を失っても、72時間は原子炉の冷却が可能な設計だという。

 ウェスチングハウス・カンドリスCEO(=最高経営責任者)「重力や自然循環で原子炉を冷却するので、外部電源を必要としないのです。今ある発電所よりも、100倍安全です」

 NRCでは、ヤツコ委員長が「福島の事故が起きていなかったかのようにこの認可を出すことを支持できない」と反対意見を表明した。しかし、賛成多数で承認され、アメリカで34年ぶりとなる原発の建設再開が決まった。