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名護市長「辺野古は不可能」 米議員に訴え

2012年2月10日 11:02

 沖縄県に駐留するアメリカ海兵隊の海外移転計画の見直しが進む中、アメリカを訪問している沖縄・名護市の稲嶺市長は9日、有力議員らと会談し、普天間基地(沖縄・宜野湾市)の名護市辺野古への移設は不可能だと訴えた。

 有力議員や政府関係者の元を訪れた稲嶺市長は「これ以上の基地負担には耐えられない」などと、辺野古移設の撤回を求めた。これに対して政府関係者は、辺野古への移設が普天間基地返還への「唯一の道」との政府見解を繰り返した。

 しかし、アメリカ議会では、辺野古移設は「実現不可能」で米軍再編に悪影響を与えるとして、見直しを求める声が高まっている。9日の議会でも、レビン軍事委員長が「(在日アメリカ軍再編の)新方針はまだ不十分。普天間の辺野古移設を見直そうという意欲も見られない」と述べるなど、疑問視する声が上がった。

 こうした中、軍事委員会の有力議員・ウェッブ上院議員らは、稲嶺市長の訴えに理解を示したという。